こんにちは。
転職コンサルタントとして、年間200人を超える転職希望者の方と転職相談をしました。転職相談の際にマストの質問が、
「なぜ転職をするのですか?」
多くの方にこの質問し、回答を聞いていると同じような理由で転職していることに気が付きました。
転職を考えるときのきっかけを多い順にランキング形式にしてご紹介します。
特に就職活動をしている就活生は、「こんなはずではなかった・・・」とならないように参考にしてください。
石川県の会社員の転職理由ランキング
転職相談のときに転職希望者から聞いた転職理由をランキング形式で発表します。
10位 休日が平日だから

接客業やサービス業で働いている人に多い理由が休みが平日であることです。
平日は休みだと土日休みと違って、どこ行くにも空いています。待ち時間がなくてラッキーと思うかもしれませんよね。
しかし、このように思うのは20代や独身の方が多いようです。とくに子供がいる家庭では、家族と一緒に遊ぶ時間がないという理由で転職を考える人が多いです。
9位 出張が多く、家族との時間がとれない
出張が多いという理由で転職を考える人は営業職に多いです。
北陸新幹線が開通してから、出張の回数を理由に転職を考える人が増えたように感じます。開通前は東京出張は泊まりが多かったけれども、新幹線ができてからは日帰りになったようです。
出張が多いと日本全国いろんなところへ行けると思うかもしれませんが、一ヶ月の半分を出張していると体にかなり負担がかかってきます。
また、家庭を持っている方だと、家族と一緒に過ごす時間がなくなってしまいます。
8位 上司と合わない

全ての業界の人に共通して言える悩みが、上司と合わないという理由です。
上司がパワハラだ。上司の意見がコロコロ変わる。上司が無責任だ。
自分の意見を言っても全く通らない。話し合いの場そのものがない。会社の方針に従うだけで、なにも変えることが出来ない。という悩みがあります。
夢を持って入社したのにも関わらず、まったく話すらできないという社風は転職を考える大きな動機になります。
7位 社長がワンマン経営/会社が家族経営

社長のワンマン経営について行けない、会社が家族経営だという理由で転職を考える人も北陸地方には多くいます。
この退職理由は、社員数が30人未満の中小企業で働いている方に多い悩みです。
中小企業は事業というよりも家業を行っている場合がよくあります。社長の鶴の一声で今までの方針が180度変わることがあります。そうなれば、いままでやってきたことが水の泡なんてこともあります。
社長がワンマンというのはメリットもデメリットもあります。
会社が伸びるか伸びないかは社長の力量にかかっているので、リーダーシップと実行力は社長には必須です。しかし裏を返せば、ワガママで傲慢な社長にも捉えられてしまう危険性もあります。
家族経営も同じです。日本の大企業でも創業者一族が世襲制で社長を担っている会社も多数あります。大企業の場合は、外部の人材も経営陣に加わっているので合理的に経営方針を決定します。
しかし、地方の30人規模の会社であれば事業というよりも家業で会社を行っている会社がほとんどです。会社の意思決定はすべて社長家族で行われるという空気に違和感を感じて転職を考えます。
その他には、社長がほとんど会社に来ない。仕事をしないのに外車ばかり乗っているとか、夜遊びばかりしている。自分が社長のお小遣いのために働いていると感じてしまう方もいるようです。
6位 転勤の打診があった

会社から転勤の打診があって、それを受け入れられずに転職をする理由も多いです。
転勤を理由に転職活動を始める人は30代の既婚者の方に多いです。
サラリーマンであれば、会社の業務命令に従う必要があります。特に、働き盛りの30代になってくると転勤する人が増えてきます。
家族がいない独身や若い会社員なら問題ありませんが、家族を持つ方にとっては大きな問題です。
家族で転勤するのか、単身赴任になるのか?生活環境がガラッと変わります。家族一緒に転勤することが出来なかったら、単身赴任になりますが、それはそれで家族への負担が大きくなります。
5位 正社員として働きたい

正社員として働きたいという理由で転職活動をする人は非正規で働く女性に多い理由です。
派遣や契約社員で働いている方が、正社員として働くことを目的に転職活動を行います。
正社員は、非正規社員と違って解雇ができないので雇用の安定性があります。会社によっては正規社員だけがボーナスの支給対象になっていることもあるので、年収があがることもあります。
一方で、残業が発生したり転勤が発生するというデメリットもあります。
正社員になるために転職活動をする人は、メリットとデメリットの両方を理解して活動をする必要があります。
4位 北陸地方へのUターン

北陸地方へのUターンを希望するために転職活動をする人も多いです。
県外の会社で勤務している方の他に、転勤で県外に赴任して北陸地方に戻る可能性がなくなったという方もいます。
石川県を含む富山県、福井県の北陸地方では全国的にみると住みやすい地域です。
関連記事:【最新版2017】「住みよさランキング」でかほく市が4位、野々市市が5位に
北陸出身の方が東京や都市部や県外で働いていて、結婚や出産、その他子供の進学に合わせてUターンを考える事が多いです。
石川県出身の方は、県外で働くことももちろん良いのですが、将来Uターンを考えている場合は、それを見据えて、転職に有利になるように就職活動を進めるのも良いと思います。
3位 給料が低い

意外と思われるかもしれませんが、給与の低さは転職理由の一位ではありません。
もちろん会社から頂く給料は多いほうがいいですが、それが最大の理由にはなりません。
仕事のやりがいだったり、一緒に働く仲間など給料が低くてもそれをカバーするファクターが多くあるのかもしれません。
そうは言っても、過度の低賃金では転職も視野に入ります。あなたの年収が相場と比較して大きく乖離している場合は転職するのもいいでしょう。
関連記事:転職後の給料は?石川・富山・福井で転職後の年収相場が分かります
2位 会社の将来性がない

このまま同じ会社で働いていても、将来性が見えずに転職する理由も多いです。
会社員であれば一日の大半の時間を会社で過ごすことになります。大切な自分の時間なので、可能であればドンドン大きくなっている会社で働きたいですよね。
新しい事業に挑戦したり、昇進するなど環境が変わるのはワクワクします。
働いている会社がアブナイ状況で働いてもモチベーションは上がりません。多くの時間を費やすのだから、モチベーションが上がるような会社で働いたほうが人生も充実します。
斜陽産業であっても、努力と知恵で成長することも出来るはずなのに、それをしない経営層がいる会社で働くことは従業員にとっても大きなストレスになっているようです。
1位 残業が多い/サービス残業がある

転職活動を始める理由の中で、最も多い理由が「残業に関すること」です。
毎月60時間の残業がある。残業代がなくサービス残業をしているなど、が主な理由です。
日本社会が抱える「働き方改革」にもあるように、正しい働き方をする必要があります。過度の残業は肉体だけでなく、心にも大きなダメージがあるようです。
残業時間の目安としては月平均40時間です。毎月の残業時間が40時間を超えると転職を考える人が多くなってきます。
自分は頑張って効率化を行っていても、残業をしている人がいます。それは会社の社風が問題になっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。私が人材コンサルタントとして、多くの方の転職相談に乗ってきた経験を元に、転職を考えるキッカケをランキング形式にしてご紹介してきました。
傾向を見ると、仕事とプライベートのバランスが崩れた時に、人は転職を考えることがわかります。若いうちは体力もあり、自分のことだけを考えていればよかったのですが、体力も落ち始め、家族を持つようになり始めると自分の周りのことも考える必要が出てきます。
現在就活を行っている大学生の方は、こんなはずじゃなかった・・・。と思うことがないように、よく考えて就職活動を行ってくださいね。