転職エージェントや転職サイトには多くの求人情報が掲載されていますが、社名が公開されていない非公開求人というものがあります。
なぜ、転職エージェントは求人情報を非公開にするのでしょうか?
その理由についてご紹介します。
最初に結論です。時間がない人はこちらを見てください。
- 求人企業がライバル企業に社内の状況を知られないようにするため
- 求人企業の取引先や従業員を不安にさせないため
- 求人企業に応募が殺到するため
- 転職エージェントが登録者を増やしたいため
この記事の内容
転職エージェントが非公開求人を掲載する理由とは?
求人検索をしていると募集条件がよい求人はたいてい社名非公開です。その理由をご紹介します。
理由1:求人企業がライバル企業に社内の状況を知られないようにするため

新規事業や新商品開発をするためにメンバーを募集することがあります。会社の新規プロジェクトはライバル企業に極秘に行われることがあります。もしも、社名を公開してプロジェクトメンバーを募集すると、情報が漏れる可能性があります。
その他にも、会社の経営に関するハイクラス人材を募集するときには会社の内部情報をライバル企業に悟られないようにするために、慎重に選考を行う必要があります。
ハイクラスの募集情報を公開すると、仕事内容や必要スキルなど様々な情報が公になります。この情報から企業に不足している人材や求めている経験などが競合相手に知られてしまいます。
「求人情報を非公開にすることでライバル企業に知られずに優秀な人材を確保することができる」のです。
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理由2:求人企業の取引先や従業員を不安にさせないため

自分の会社が、自分と同じ部署の同じポジションや他の社員と同じポジションの求人情報を見かけた場合、あなたはどのように感じますか?
「もしかしてリストラされるのかも?」「あの人、会社辞めるの?」などと、不安を感じるのではないでしょうか?
新卒採用時期以外の時期外れの求人や、長期間の公開求人はその会社で働く従業員だけでなく、取引再起も不安にさせてしまいます。
それを防ぐためにも、求人情報を非公開にすることで企業関係者の人を不安に招いたりさせないように人材を募集することができます。
理由3:求人企業に応募が殺到するため

大手企業や人気の企業も中途採用を行うことがあります。そんな人気企業の求人情報が社名を公開して人を募集すれば、北陸地方だけでなく日本中から応募が殺到します。
採用担当者は書類選考や面接、関係書類の作成などの仕事が大量に発生してしまいます。
能力の高い人材の応募があればいいのですが、ときには応募条件に満たない人のエントリーもあり手間だけがかかることもあります。
そこで求人企業が転職エージェントに社名非公開の非公開求人として求人情報を掲載すると、企業の採用担当者に代わり転職エージェントの転職コンサルタントが応募条件に満たす人だけをふるいにかけてくれます。
求人企業側からすると、「転職エージェントで非公開求人を掲載することがで業務量を減らす事ができる」のです。
求人企業は応募者がエントリーし入社が決まるまでは、転職エージェントへのサービス料は発生しません。求人企業にとって、転職エージェントを利用すると、採用工数の削減と経費削減効果があるのです。
理由4:転職エージェントが登録者を増やしたいため

最後の理由は求人企業ではなく転職エージェントの都合です。
転職エージェントのビジネスモデルは求人企業に人材を採用してもらってサービス料が発生する成功報酬ビジネスです。入社するまではサービス料がかからないので、採用費用を抑えたいという企業には最適な募集方法です。
転職エージェントが転職を成功させる人数を増やすためには、たくさんの転職希望者に登録して貰う必要があります。
多くの人に求人に興味を持ってもらって、「会員登録する」というアクションを促すために社名を非公開にした非公開求人を用意します。会員登録後に社名を公開するという方法を取ることで、転職エージェントには登録者を増やすことができます。
利用者にとっても転職エージェントに登録することで社名がわかるだけでなく、その他の求人情報も紹介してもらえるので、お互いにメリットがあります。
まとめ
転職希望者にとって求人検索をしていると気になる社名非公開の非公開求人ですが、非公開にする理由がわかったと思います。
まとめると非公開求人にするのは次の理由です。
- 求人企業がライバル企業に社内の状況を知られないようにするため
- 求人企業の取引先や従業員を不安にさせないため
- 求人企業に応募が殺到するため
- 転職エージェントが登録者を増やしたいため
公開されている求人よりも、非公開求人のほうが条件が多いものが多いので、転職を成功させたい場合にはやはり転職エージェントに登録して、非公開求人を知るほうが良いです。
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